皆さんは好き嫌いありますか？まあ僕はほとんど好き嫌いは無いんですが（っていうより無い），苦手なものはあります．知ってる人もいると思うけど，くり，サツマイモ，ナンキンです．別に食べろといわれれば，食べれます．栄養のためにと，ナンキンは進んで食べることもあります．でも，おいしいと思ったことはありません．あくまでも栄養の為です．だから，ナンキンをパンプキンパイとしてお菓子にしてまで食べる人は僕には信じられません．

　さて，今回の題である，うにと親子丼ですが，これはどういうことか．僕は知る人ぞ知る，大のうに好きであります．北海道に旅行に行くのも，当地でうに丼が食べたいがために他なりません．でも，実のところ，僕はかつてうにが好きではありませんでした．たまに家族ですしを取ると，必ず，うにの軍艦巻きが入っていました．僕は，それを見るたび憂鬱になり，姉に頼んで，うにといくらを交換してもらうのでした．彼女はうにが大好きで，いくらが嫌いだったので，ちょうどよかったのです．なぜうにが嫌いであったかというと，最初にうにを食べたのが，うにの塩からだったのです．あのうには，生のうにではなく，酒漬けにしてあるうえ，いろんな添加物が入っていたので，とても食える代物ではなかったのです．僕も子供やったしね．だから，うにはああいう味という先入観が入ってしまって，どうしても食べられなかったのです．　

　ところが，大きくなるにつれ，いっつもうにを姉に取られるのはもったいない気がして（貧乏性），ある日意を決して食べてみたのです．そのうまいこと．あー僕は今まで，こんなおいしいものをみすみす，見逃していたのかぁっと悔しくて男泣きしました．それからは，今までの遅れを取り戻すべく，うにを食いまくった次第です．姉の方も，いくらを取られるだけというのはむかつくということで，いくら嫌いを克服しました．なんと食い意地のはった姉弟か・・・

　次は親子丼です．親子丼と常にセットで思い出すのがうどんです．もちろん，僕は親子丼もうどんも大好きです．嫌いな人いないんとちがいますか？ただ，これまた僕は，その昔好きではありませんでした．家で，親子丼やうどんが出てくるたび，憂鬱な気分になったもんです．なんで，こんなまずいものを食べなあかんねんと，反抗したりもしました．

　中学生のときやったかな．高校入ってからやったかな．親子丼も，うどんも，どっかの店で始めて外食したんです．そうや，思い出した．奈良大の学食や．そこで，親子丼と肉うどんを食べたんです．それがうまかったのなんのって，もう夢中で食べました．そうです，単純におかんの料理がへたくそやったんです．彼女の名誉の為に言っておきますが，なにもすべてがまずいわけではありません．親子丼とうどんだけ（今のところ）です．家に帰って，ぶうぶう文句を言ったもんです．でも，いまだに味は変わりません．

　それからは，うにと同様，今までの遅れを取り戻すべく，予備校に行くついでに，上本町でたち食いうどんを食べたり，親子丼を食べたりしていました．ほんと，幸せな日々でした．ちなみに僕は山菜うどんが好きです．でも，ぞうさんのほうがもーっと好きです．

　人はそれぞれ暗いトラウマを持っているもんです．皆さんもこんな思い出ありませんか？それとも，いまだにその呪縛から逃れられていませんか？人が食べているものが食べられないということは，非常に致命的なハンデです．早いうちに克服しましょう．